神社・神道とは 神社の称号について教えてください 神社の称号には、「神社」といわれる他に「神宮」「宮(ぐう)」「大社(たいしゃ)」「社」などがあり、各々の神社の由緒に基づいて定められています。 神宮という称号は、明治神宮や熱田(あつた)神宮、平安(へいあん)神宮のように、皇室と深いつながりをもつ神社であるとか、天皇を御祭神としてお祀りしている神社に... 神社・神道とは
神宮のこと 伊勢神宮(正式には神宮)の御神札はどうして「大麻(たいま)」というのですか 日本国民の総氏神である天照大御神(あまてらすおおみかみ)をまつっている伊勢の神宮の御神札は、明治以前は御師(おし)といわれる神職によって全国各地の家々に配布されていました。 恩師は崇敬者(檀那:だんな)のためにご祈願を込めたしるしとして、祓串(はらえぐし)を納めた箱あるいは小さな祓串を剣先形に紙で包... 神宮のこと
神宮のこと お伊勢参りは「おかげ参り」とも言われていたようですが お伊勢さまを祖神(おやがみ)としてお慕いする心は今も変わりませんが、遠い昔は交通も不便であったことから伊勢参宮の風習はあまり盛んではなかったようです。 しかし、平安時代後期から鎌倉時代にかけて現れた御師(おし:お参りの人たちのためにご祈祷をしたり、案内や宿泊の世話をする。また年末には神宮のおふだや暦... 神宮のこと
神宮のこと 伊勢神宮(正式には神宮)には、なぜ二十年に一度の式年遷宮があるのですか 遷宮(せんぐう)とは「宮うつし」の意味で、新しい神殿を造り、そこに神さまのおうつりを願うことです。式年とは「定めの年」の意味で、神宮では二十年に一度とすることを千三百年前に天武天皇がお定めになり、持統天皇四年(六百九十年)に第一回の式年遷宮が行われ、平成五年には第六十一回目のこの国家の重儀が天皇の思... 神宮のこと
神宮のこと 天照大御神(伊勢神宮内宮のご祭神)はどういう神さまですか 伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)が国土を整え、万物を育て、最後に天照大御神(あまてらすおおみかみ)・月読命(つきよみのみこと)・須佐之男命(すさのおのみこと)の三貴子をお生みになりました。高天原(たかまのはら)を治められた天照大御神は、いよいよ皇孫(こそん)瓊々杵尊(に... 神宮のこと
神宮のこと 伊勢神宮(正式には神宮)にはなぜ内宮と外宮があるのですか 今から二千年前の第十一代垂仁天皇の御代、天照大御神(あまてらすおおみかみ)のお心に最もかなったところとして皇女の倭姫命(やまとひめのみこと)がお鎮(しず)めになった場所が伊勢国・度会(わたらい)の宇治(うじ)の五十鈴(いすず)川上、今の皇大神宮(内宮:ないくう)です。 それからほぼ五百年後の第二十一... 神宮のこと
神宮のこと 伊勢神宮(正式には神宮)はいつ頃できたのですか 皇室そして日本国民の先祖の神である天照大御神(あまてらすおおみかみ)は、初め天皇がお住まいになっておられる宮中にまつられていました。 しかし、今から二千年以上も昔の第十代崇神(すいじん)天皇の御代、国内に伝染病がはやったので、天皇は神さまのお力にかしこみ、天照大御神を皇女の豊鍬入姫命(とみすきいりひ... 神宮のこと
神宮のこと 伊勢神宮には正式の呼び方があるそうですが 「お伊勢さん」とか「大神宮さん」などと、親しみをこめて呼ばれている伊勢神宮は、本来は単に「神宮」というのが正しい呼び方です。 神宮は、国民すべての祖神(おやがみ)でもある天照大御神(あまてらすおおみかみ)をお祀(まつ)りする皇大神宮(こうたいじんぐう:内宮(ないくう))と、私たちの生活に欠かすことの... 神宮のこと
お祭りのこと 直会(なおらい)の意義について教えてください 「直会」とは、神さまに供えた御神酒(おみき)や神饌(しんせん)を祭典終了後に下げて、これを祭典に関わった者たちで共にいただくことをいいます。神さまに供えたものをいただくことは、つまり神さまの御霊(みたま)のこもったものをいただくことになるのです。 祭典の奉仕をする者は、その準備段階として、まず潔斎(... お祭りのこと
お祭りのこと 祭典中に神職が「オー」という声を発するのは何のためですか 遷御(せんぎょ)や還御に関わる開閉扉(かいへいひ)、身近な例としては地鎮祭(じちんさい)などに行われる降神(こうしん)や昇神(しょうしん)などに際し、神職が発する「オー」という声を「警蹕(けいひつ)」といいます。 警蹕の「警」には警戒するという意味があり、「蹕」には行く人を止めるという意味があります... お祭りのこと
神社にいる人たち 神職(しんしょく)の職階にはどんなものがありますか 「神職」とは、神さまに奉仕し祭儀や社務などを行う者の総称です。「神官(しんかん)」とか「神主(かんぬし)」ともいわれています。神主という語には、古くはお祭りをつかさどる祭主、神社における司祭著という意味があったようですが、今日では神職と全く同じ意味で使われています。 それから、神職の職階による呼称で... 神社にいる人たち
式年遷宮について 式年遷宮(しきねんせんぐう)とは何ですか 「式年」とは決められた一定の年限のことを、「遷宮」とは宮を遷(うつ)すことをいいます。つまり「式年遷宮」とは、周期的に社殿を新造して、旧殿から神さまにお遷りいただくことです。伊勢神宮では二十年に一度、社殿を始め御装束・御神宝類・御調度に至るまで全て新しくととのえ、神さまに新社殿にお遷りいただく最大の... 式年遷宮について
お祭りのこと 大祓(おおはらえ)とは何ですか 知らず知らずのうちに犯したであろう罪や過(あやま)ち、心身の穢(けがれ)を祓(はら)い清めるための神事を「大祓」といいます。毎年六月と十二月の二回、その月の末日に行います。六月の大祓を「夏越(なご)しの大祓」、十二月の大祓を「年越(としこ)しの大祓」ともいいます。 平安時代初期の国家の法制書『延喜式... お祭りのこと
お祭りのこと 新嘗祭(にいなめさい)はどういうお祭りですか 「新嘗祭」は「しんじょうさい」ともいい、「新」は新穀を「嘗」はご馳走(ちそう)を意味します。毎年十一月二十三日に全国の神社で行われ、新穀を得たことを神さまに感謝する新嘗祭は、五穀の豊穣を祈願した二月十七日の祈年祭と相対する関係にあるお祭りで、この日、宮中では天皇が感謝をこめて新穀を神々に奉るとともに... お祭りのこと
神社の施設と祭具 茅の輪(ちのわ)の由来を教えてください 茅の輪(茅草(かやくさ)で作られた大きな輪)は、正月から六月までの半年間の罪穢(つみけがれ)を祓(はら)う夏越(なご)しの大祓(おおはらえ)に使用され、それをくぐることにより、疫病(えきびょう)や罪穢が祓われるといわれています。 くぐり方は「水無月(みなつき)の夏越しの祓する人はちとせの命のぶという... 神社の施設と祭具
お祭りのこと 例祭(れいさい)はどんな日を選んで執り行われるのですか 「例祭」は「例大祭(れいたいさい)」ともいわれ、神社で最も重要な祭典とされています。例祭は年一回(神社によっては年二回)執り行われ、その期日には、御祭神に縁故(ゆかり)のある日、または神社の由緒と関わりのある日が選ばれますから、神社によって違います。 なお、伊勢神宮には例祭はありませんが、神宮の数あ... お祭りのこと
個別の神社信仰について 稲荷(いなり)神社のお祭りはなぜ午(うま)の日に行われるのですか 2月の最初の午の日には、全国各地の稲荷神社で「初午祭」(はつうまさい)が行われます。これは、京都の伏見(ふしみ)稲荷大社の御祭神である宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)(倉稲魂神)が、和銅4年(711年)の2月の初めの午の日に、現在の本社の奥にそびえる三ケ峰の山上に降臨されたことにちなみます。 しか... 個別の神社信仰について
お祭りのこと 祈年祭(きねんさい)の「年」は何を意味しますか 「祈年祭」は「としごいのまつり」ともいい、毎年二月十七日に全国の神社で行われるお祭りです。ちなみに「年」とは稲を意味し、稲穂を蒔(ま)く季節の初めにあたって、その豊穣を祈願するわけですから、いいかえれば人間の生命の糧(かて)を恵んでくださるようにとお祈りするお祭りといえるでしょう。したがって、一粒の... お祭りのこと
神社の施設 鰹木(かつおぎ)の数は神社によって異なりますか 千木(ちぎ)と千木の間の棟の上に、棟に対して直角に並んだ数本の木のことを「鰹木」といいます。鰹木の語源については、文字どおり形そのものが鰹を干したものに似ているからともいわれていますが、他にも「葛緒木」あるいは「堅緒木」「勝男木」という書き方もされていて諸説あります。 本来は、棟の押さえを目的として... 神社の施設
神社の施設 千木(ちぎ)にはどういう意味がありますか 社殿の屋根の両端の所で、交差し高く突き出ている部分のことを「千木」といいます。千木の起源は、日本の古代の住居(三本の木材を交差させたものを二組作り、それを建物の両端に立てて、その交差部分に棟木(むなぎ)をかけ渡した構造)の建築様式からきたとされています。この建築様式の場合、交差した木材の先端は屋根よ... 神社の施設