「神職」とは、神さまに奉仕し祭儀や社務などを行う者の総称です。「神官(しんかん)」とか「神主(かんぬし)」ともいわれています。神主という語には、古くはお祭りをつかさどる祭主、神社における司祭著という意味があったようですが、今日では神職と全く同じ意味で使われています。
それから、神職の職階による呼称ですが、伊勢神宮の場合は特殊な存在であるため、職階は祭主(さいしゅ)・大宮司(だいぐうじ)・少宮司(しょうぐうじ)・禰宜(ねぎ)・権禰宜(ごんねぎ)・宮掌(ぐじょう)となっています。それ以外の神社では一律に宮司・禰宜・権禰宜となっていますが、大きな神社の場合、宮司の次に権宮司(ごんぐうじ)を置くこともあります。
なお、戦前の制度では、神職は男性に限られていましたが、戦後は男女の差別はなくなり、女性も資格を得れば神職になれるようになりました。