八幡(はちまん)さまは全国に何社ぐらいありますか

個別の神社信仰について

 全国の神社の三分の一(約二万五千社)を数える八幡さまの本社は、大分県宇佐市にある宇佐神宮(宇佐八幡宮)です。八幡さまでは、応神(おうじん)天皇(誉田別尊(ほんだわけのみこと))と神功(じんぐう)皇后(息長帯姫命(おきながたらしひめのみこと))、そして比売神(ひめがみ)も併(あわ)せてお祀(まつ)りしていますが、この他に玉依姫命(たまよりひめのみこと)、住吉(すみよし)大神、金刀比羅(ことひら)神、仲哀(ちゅうあい)天皇、仁徳(にんとく)天皇のいずれかを併せてお祀りする所もあります。
 八幡さまは、早くも奈良時代の頃から皇室の篤(あつ)い信仰があり、平安時代になると、京都に石清水(いわしみず)八幡宮が創建され、国家の守護神として宇佐神宮の御分霊がお祀りされました。その後、さらに源頼朝が鎌倉に鶴岡八幡宮を創建し、清和(せいわ)源氏の氏神として信仰したことから、武家の守護神としてまたたくまに武士の間で崇敬され、各地の武士は領地に八幡さまをお祀りしたのです。現在では多くの人々からの根強い信仰を集めています。