第一回は持統天皇4年(690)以下第62回(平成25年)の日程を解説致します。平成17年5月の山口祭(御用材伐採・搬出の祈願)から始まり、平成18・19年御木曳(古式のままの奉曵)行事、次いで鎮地祭(新宮のとこ鎮め)平成21年11月宇治橋渡始式、平成24年3月立柱祭・上棟祭と諸祭行事が行われてまいりました。翌月には御白石持行事が行われます
御白石持行事が8月に行われ、伊勢神宮の新宮御敷地に敷きつめる「お白石」を伊勢市民・全国遷宮奉賛会の人々が奉曳車を中心に奉曳賛歌を歌いながら進み、遷宮後には立入りが許されない内垣の奥深く奉献する行事が行われました。この石は直接地中に柱を埋める建築様式をもつ神殿の湿気を防いだり、白木の神殿をよりいっそう輝かせる役目をします。
9月には、御戸祭(大殿の御扉を作り奉る)、御船代奉納式(御船代を奉造・奉彫・奉納の式)、洗清(新宮の内外を洗い清める)、心御柱奉建(心御柱祭)、杵築祭(新宮の御柱の根元を固める)が行われました。
10月には御鎮祭(工事竣成に当り大宮地の神々に鎮謝する)、御装束神宝読合(古式のままに新調された御装束神宝を照合する)、川原大祓(遷御前日に御装束神宝を祓い清める大祓式)、御飾(新宮内の装飾)、遷御(御神体を新宮へ遷し奉る御遷宮の中心的祭)、内宮10月2日外宮5日の午後8時大御饌(遷御の翌日に供進)、奉幣(遷御の翌日勅使が幣帛を奉奠)、古物渡(御幣物・御神宝を新宮へ移奉)、御神楽御饌(御神楽に先立ち大御饌が供えられる)御神楽(みかぐらの奉納)が行われました。