巫女(みこ)の「巫」は「かんなぎ」とよみますが、どんな意味ですか

神社にいる人たち

 「巫女」は「神子」とも書き、神職(しんしょく)の仕事を補佐する役を担った女性のことをいいます。通常は、白の着物に緋(ひ)の袴をはいた姿で神に仕えて、神楽(かぐら)を舞ったり祈祷(きとう)を行ったりします。
 かつて巫女は、祭りを司る中心的役割をもった司祭者であり、生者や死者の霊魂を招いては、自分の口からその心意を述べたり、呪術的な祈祷を行ったりしていたようです。
 巫女には「かんなぎ」という読み方もありますが、その語源については、神意を招請する意の「神招(かみまね)ぎ」という語であるとか、「神和」という語であるともいわれています。また「かんなぎ」は、女性だけに限らず男性もなっている例があり、その場合は男性を「覡(おかんなぎ)」、女性を「巫(めかんなぎ)」といって区別していました。