神饌(しんせん)の供え方について教えてください

お家のお祭り

 神棚には、毎朝必ず「神饌(お供え物)」である米(洗米もしくは炊いたご飯)と塩と水をお供えします。米と塩は、土器(かわらけ)または白い小皿に山形にして盛り、水は水器などに、その日の初水を入れます。そして、これらを三方(さんぼう)または折敷(おしき)の上にのせます。のせるときの位置は、米を中心にして向かって右側が塩、左側が水です。 このとき、水器などの蓋(ふた)は取ってお供えします。それから、三方や折敷の向きは、縁(へり)に継目(つぎめ)(綴目(とじめ))のある方を手前に向けて下さい。
 通常お供えする神饌は、米と塩と水ですが、毎月一日や十五日あるいは宮形の中に納められているお神札(ふだ)の神社の例祭(れいさい)日、家庭内のお祝い事(誕生日、年祝いなど)のあるときには、酒や魚(尾頭付き)、野菜や果物などをお供えし、丁重にお祭りをします。この他、四季の初物(その季節に初めて穫(と)れた物)やいただいた物などを得た折りにも神棚にお供えします。
 一度神棚にお供えした物には、神さまの御霊(みたま)がこもりますから、お下げしたあとは一家揃っていただきます。