「年」(とし)とは、その年の稲の実りを表わす言葉で、春より収穫の秋に至る稲作の営みを意味しています。このことから分かるように、お正月は、単に一年という時の流れの始まりではなく、「歳神(としがみ)さま」をお迎えして、その年が豊作であり、世の中が平穏無事に、すべてのことが順調に行なわれるようにと、お祈りする大切な神祭りの行事です。
「歳神さま」は、稲魂(いなだま・稲のたましい)であるとともに、私たち日本人のご先祖の魂とも一体であるとして信仰されています。
お正月の行事は、ご先祖さまが私たちに、新たなる“いのち”と“幸福”をもたらして下さる、おめでたい行事なのです。